無名の日本人サッカー選手が豪州へ行き日本代表大使になるまで

先日オーストラリアにてサッカー通訳や日本人のエージェント事業をされている豪州ソリューションズ代表の宮下さんから、海外でのビジネスに関してインタビューさせていただきました。前回は,ワーホリ×英会話×サッカーに関しての内容をお伝えしましたので、今回は海外でビジネスをする事の大変さや今後の展開に関しての内容になります。

前回の記事はこちらになります。今、オーストラリアが熱い!【ワーキングホリデー、留学、サッカーで稼げる!】

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宮下忠志さん
2008年、1人の日本人サッカー選手のサポートをブログに掲載し始めたのをきっかけに、2009年に豪州ソリューションズを設立、初期メンバーである森安洋史が州リーグ(豪2部相当)からAリーグの名門、シドニーFCと契約するという快挙を成し遂げて以降、2015年の現在まで、60人近いサッカー選手、サッカー留学生達をサポートしてきました。

楽なことばかりじゃないけど好きなことやっているから頑張れるんだよね

–具体的に、どのようにサッカービジネスを取り組んでこられたのですか?

最初はサッカーの会社だって会社登録するだけ。難しいことは弁護士がやってくれる。オーストラリアのパートナー会社と提携していて、そこから弁護士を雇って、Aリーグでの何千万、何億の取引になると弁護士に頼んでるね。それ以外は自分でやってるよ。

あとは、シドニーでサッカーのイベントがあったら全部行ってるね。オーストラリアのサッカー協会から話が来るし。アジアカップの日本代表の大使をやったり。小野伸二がやってたアジアクラブのワンダラーズともつながっていて、何かあったら連絡が来る。

–宮下さんは以前からサッカービジネスをしたいと思われていたのでしょうか?

そうだね、チャンスはあると思っていたね。前から少しずつ動いていたけど、やっと形になってきたっていう感じ。初めはやっぱりコネクションがないから難しい。選手がいても、送れるクラブがなかったら意味がないし。今は逆に、いい選手がほしいってクラブが多いのに、送れる選手がいないくらいだよ。

–ここまで有名になるまでに下積み時代あったのでしょうか?

ホテルやJTB、学校で働いたね。ホテルは2年、語学学校は3年、JTBは9か月。JTBではカスタマサービス、日本から来たお客さんのサポートをやっていたね。日本人が海外でできること、就職先って限られている。英語ができないから。

(日本人が海外で働ける仕事は、)旅行業界や語学学校のスタッフ、タクシードライバー、トラックドライバーとか、あとは土方系だけだよね。ITができる人はなんとかプログラマとかできるけど、就職先はかなり狭まるよね。

だからどうしようかと思って、けっこう考えていた。妻には、あなたの仕事は好きなことばかりやって遊びだって言われるけどね。でもそれって最高じゃない。別に仕事イコール苦しくなくちゃいけないってわけじゃない。趣味イコール仕事って最高でしょ。(笑)自分がサッカーやることも仕事だし。サッカーを観ることも仕事だからね。今日も夜Jリーグ観に行くのよ。

好きなことやっているから頑張れるんだよね。だからってもちろん楽なことばかりじゃないけどね。

 海外に行く人達皆、日本を代表している一人

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オーストラリアのクラブチームと対戦をする鹿島アントラーズの通訳をしている宮下さん

–一番大変だった時期はいつでしょうか?あるとしたら、どんなところが大変でしたでしょうか?

やっぱり誰でも大変な時期は来る。海外に来る人の中には、うまくないのに、日本で自分は正当な評価を得ていなかったと勘違いしている人も多い。実力だけで海外で勝負したいと。そういう人に限って、問題がある。

サッカーやっているのに、酒・タバコやっていたり、先輩にはむかったり。結局そういう人は、日本でもそうだし、海外に来ても同じことをしている。そういうのはプレイにも出る。

最初は誰でも受け入れていたけど、やっぱり人間性というのがものすごく大切。紹介する立場としては、人間としての最低限の基準もないと、クラブとしての信頼度が下がる。一時期は、そういう勘違いしている人が来て大変だったよ。今は、難しい人はこちらから契約を解除する。

やっぱり海外に行くということは、日本を代表して行っているわけだから、日本人として見られるということ。自分一つ一つの行動が、日本人としてのイメージになる。そういう意識を持ってやってほしい。自分個人じゃないということ。日本というものを背負ってサッカーしているわけだから。

サッカーはもちろん大事だけど、人間性というものがまず大事だと思うよ。だからそれができない人には、お世話しない。やりながら、そういうところは厳しくしないとなってわかったから。今はこちらである程度人を選べるようになったから、サッカーのレベルだけじゃなくて、人間性を考慮しながら受け入れているよ。

–全く無名だった頃、最初はどうやって人を集めていたのですか?

それこそブログだよ。語学学校で働いていた時に、学校の営業で日本に出張で来たりしていたけど、やりながら感じたのは、英語学校なんてどこも同じだっていうこと。何か差別化を図りたかった。

何か自分たちだけのもの、英語プラスアルファっていうものがないと、ただ先生の質がいいとか、国籍の比率がバランス取れているとかだけだと、難しい。その時自分はサッカーを知ってたから、英語プラスサッカーはどうかと。うちの学校に来たら、サッカーのクラブも紹介するよ、というものを作ってみようと、それで始めたわけ。

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オーストラリアにて行われたACLの一戦

その時ちょうど一人、学校紹介もするし、サッカークラブも無料で紹介しますというのに希望してきた人がいたんだよね。それでその一人の様子をブログで書こうと。ブログの一番初めのページがその人。彼のトライアルの動画を撮ったり、彼のサッカーや生活の様子を書いたりして、日本からのチャレンジャー募集!ってアピールして、そこからちょこちょこ人が来るようになったんだよね。

しかもそれで最初に来た4人が、一人は元アビスパ、一人はJFLやっていた人、大学で関西選抜に入った人と、清水エスパルス所属だった人と、すごくいいメンバーが来た。そしてその四人は皆2部リーグに入った。それでさらに宣伝になって。今でも皆プレイしているよ。6年くらい前だよ。

–地道なところから始まったんですね。そうやっていく中で、チームからもオファーが来るようになったのですか?

そうだね。日本人が日本人選手を連れてきているという話が回って、紹介でだんだん人脈が増えて、という感じ。今は沢山の知り合いがいるよ。

色々な形で、日本の若者がオーストラリアでチャレンジできるフィールドを準備したい

–最後に、これからの抱負をお聞かせください。

オーストラリは、まだこれからどんどん熱くなるよ。シドニーはもう誰も入ってこれないと思うよ。それくらいの自信がある。誰にも真似できないし、ついてこれないと思うよ。今までの実績とコネクションと今いるポジションは、誰にも真似できないし、確立してるよ。

今後はサッカーだけでなく、野球とか他のスポーツにも展開していこうと思っている。 昨日は野球も観てきたよ。なるほど日本はまだ野球が強いなってね。オーストラリアって実は野球けっこう強い。野球留学っていうのもできるかもしれない。自分は野球わからないけど、可能性はあるよね。色々な形で、日本の若者がオーストラリアでチャレンジができるフィールドを準備していきたい。

あと、クラブの数は多いけど、送れる選手は間に合ってないから日本で選手をヘットハンティングする流れを作らないといけないよね。これまでは、ベースがオーストラリアだから、営業しようにもできなかったからさ。笑 だから、今回みたいに時間があったら日本にきて色々なクラブを回ったり、練習を観たりしてるけど、日本からお客さんが来ないと結局意味がないからね。その辺りを今後どうやっていくかなんだよね。

最近は、本格的にやりたい人から、気軽にできるエンジョイサッカーまで募集してるよ。短期間でもいいからさ、高校生も長期休みで来るよ。中学生も春休みに二週間来たよ。学校辞めてオーストラリア来たいですっていう子もいたね。自分の親説得してくださいって頼んできたよ(笑)

–これからの発展が期待大ですね!本日はどうもありがとうございました。

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宮下さん(右)とインタビュアー(左)

以上で宮下さんのインタビューは終わりとなります。宮下さんが言うには、日本人でオーストラリアを舞台に活躍されている方々は多くないそうです。ですので、ビジネスの環境としてもチャンスがあるそうなので、もっと深く聞きたい方がいましたらいつでもご連絡してくださいとの事でした。

宮下さんがオーストラリアリーグに紹介した選手達の熱きサッカーを書き記したブログが有りますので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。   ブログ:オーストラリアでプロサッカーを目指す男達

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