わたしがアメリカでの生活を始めて3ヶ月経ったときのことです。
市販の薬を飲んでも咳が2週間以上、止まらなくなってしまいました。
どの病院に行けばいいのかわからず、通っていた学校に電話で相談したところ、学生センターが教えてくれたのが、外国人でも安心して行けるUrgent Careでした。
今日はわたしがアメリカで具合が悪くなり、初めてUrgent Careを利用した時の体験をお伝えしたいと思います。
これからアメリカに行かれる方は、ぜひアメリカの病院事情をご確認いただければと思います。
日本とは違うアメリカの病院事情
アメリカに移住するにあたってつい忘れがちなことは、アメリカで体調を崩してしまったらどうするか、ということではないでしょうか。
具合が悪くなってしまい病院にかかりたいと思った時に、どこの病院に行ったらいいかがわからないと不安ですよね。
アメリカには、“Emergency Room”と“Urgent Care”という大きく2種類の病院があります。
「ER緊急救命室」というアメリカのドラマがヒットしたことによりご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、Emergency Roomは、略称ERと呼ばれています。
“Emergency Room” と聞くと、緊急事態の患者さんが次々と救急車で送り込まれるイメージがあるかもしれませんが、普通に受付を済ませて順番が来るのを待つという形で利用もされています。
24時間空いていて、どんな治療でも対応してくれるERですが、このERはとても費用が高いです。
わたしのホストファミリーは「ちょっと指に刺さった棘を抜くだけで、200ドルほどお金がかかった」と言っていました。
ERは「患者さんを拒んではいけない」という法律の元に運営されていますが、結局、費用が高くて患者さんがたちが支払えないという問題が起きています。
こういった背景のもと、回収できないお金を見込んでということもあり、費用が高く設定されているのです。
一方で、urgent careは、24時間開いているわけではありませんが、ERよりも安く気軽に利用することができます。
Emergency Room | Urgent Care | |
メリット | 24時間いつでも対応可能 | 費用がERより安い |
デメリット | 費用がとても高い | ・クローズしている時間がある ・緊急時の手術は難しい |
わたしは咳が止まらず困っていたときに、通っていた学校から「Urgent Careだったら、あなたでも利用できて、そこまで高くないはず」と教えてもらいました。
ここからは、わたしが自力で近くのUrgent Careを利用したときの体験をお伝えしたいと思います。
事前に電話で予約
わたしがカルフォルニアに渡米して3ヶ月経過したときのことです。
アメリカに渡り、環境が日本とは大きく変わったということもあったのか、体調を崩してしまいました。
最初は風邪のような症状だったので市販の薬でを服用し、熱は下がったのですが、咳が2週間以上経っても止まりませんでした。
そのときはちょうどホストファミリーが他の州に旅行中で、わたしが家にひとりで住んでいる状態だったので、
自分でなんとか病院を見つけて行くよりほかはありませんでした。
学校からUrgent Careの存在を教えてもらったわたしは、早速、近くのUrgent Careを検索してみました。
Google Mapを開き、”urgent care center” と検索してみると、自宅からUberで行けば10分くらいの場所に、夜の9時まで営業しているUrgent Careを見つけました。
ウェブサイトを見てみると、「おお!きれい!」
なかなか新しくて綺麗な感じの病院でした。
念のため、病院に電話をしてみると、すぐにつながり、
“You can come anytime!”
わたしにもわかる英語で話してくれたので、この病院に行こうと決めました。
名前だけ伝えてすぐにUberを呼び、無事に病院にたどり着くことができました。
Urgent Careは、予約がなくても利用できますが、ERと違い、クローズしている時間もあるので、事前に電話で確認してよかったと思います。
Urgent Careの受付

日本の病院だと、初めて病院にかかる場合には、問診票というものを記入しますよね。
アメリカの病院でもまず到着すると、問診票を記入します。
しかし、アメリカの問診票は紙ではなく、iPadで記入する方式です。
iPadで次々と出て来る質問に答えていき、問診票を記入していきました。
質問はスペイン語やフランス語など他の言語を選べるようになっていましたが、やはり日本語はありませんでした…。
「すべてがデジタル化されているのがアメリカっぽいなー」と思いながら、
医療の専門用語もなんとかスマホで調べ、問診票の入力を終え、iPadを受付に返却しました。
Urgent Careでの診察
きれいな病院の待合室で15分ほど待つと、診察室に通され、若い女医さんに診てもらうことができました。
風邪をひいた後に咳が止まらない旨を伝え、聴診器で診察をしてもらい、「気管支炎ではないか」という診断でした。
アメリカの病院はもっと冷たい感じなのかと思っていたので、女医さんのとても丁寧な対応にほっと安心しました。
処方箋は紙で出ない?

日本と同じように、アメリカでも病院で処方箋を出してくれますが、紙で受け取るわけではありません。
紙で処方箋が出て来るものと思っていたわたしが、「薬局で薬を受け取るにはどうしたらいいか?」と受付で聞いてみると、「処方箋のデータはもう薬局に送っているからあなたは行くだけよ」ということでした。
「なるほど〜」
すべてが徹底してデジタル化されており、ただただ感心してしまいました。
あらかじめ薬局を指定しない場合には、病院から処方箋データがメールで送られ、それを持って薬局に行くことになるようですね。
医療費は、通っていた大学で学生に義務付けられている保険に入っていたので、その保険でカバーされ、何も支払うことがありませんでした。
保険に入っていなくて高額の請求が来たという話を友人から聞いたことがあります。
保険には絶対に入っておいた方がいいですね。
病院を出て、近くのCSVで薬を受け取り、初めての病院体験は無事に終了しました。
まとめ
アメリカで具合が悪くなった時は、Emergency Roomではなく、Urgent Careがオススメです。
もちろん、日本語が通じるわけではありませんが、そんなに待たされることもなく親切に対応してもらうことができました。
それにしても、アメリカの薬ってほんとうに大きいです。
わたしはなかなか一度で薬を飲み込めず苦労しましたが、薬はちゃんと効いてくれました。
具合が悪くなってしまったときは、無理をせずにUrgetn Careに行ってみてくださいね。
この記事を書いた人

- 慶應義塾大学を卒業後、2008年司法書士事務所を開業。法律事務所を経営する傍らワークライフバランスの実践に注力し、多くの経営者へ仕事と人生のバランスのとり方についてアドバイスを行ってきた。2016年からアメリカへ移住し、海外へ移住したい人向けのライフワークサポートを開始。
この投稿者の記事
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