アメリカには日本人ファミリーもたくさんいるので、実は、日本人の家にホームステイするという選択もできます。
わたしは渡米初期に、あえて日本人ファミリーの家でホームステイをしたことにより、早く現地の生活に慣れることができました。
今日は、わたしがアメリカに住む日本人ファミリーの家でホームステイした体験をお話させていただきます。
目次
移住先が自分に合うかどうかは、早く確かめた方がいい

アメリカに移住するにあたって、ホームステイ先を探す場合、「早く英語に慣れるためにも、アメリカ人の家でホームステイした方がいい」と考える方が大多数ではないでしょうか。
英語漬けの毎日を過ごした方が、英語が早く上達しそうですよね。
ただ、アメリカに行く目的が、語学留学ではなく移住という場合、「英語を勉強する」という目的以上に、「現地での生活が自分に合うかどうかを確かめる」という目的の方が大事になってくると思います。
なぜなら、生活をしてみて自分に合わないようであれば「他の場所に移住先を変更する」または「日本に帰る」という選択に切り替える必要があるからです。
そして、現地での生活が自分に合うかをなるべく早く確かめるには、基本的な生活の基礎を人から教わることがお勧めです。
「基本的な生活の基礎」というと、イメージしづらいかもしれませんが、例えば、アメリカに住み始めてから最初の数ヶ月は、こういった生活面での苦労があります。
- スーパーでの買い物の仕方がわからない
- ATMの使い方がわからない
- レストランでの注文の仕方、チップの払い方がわからない
- 電車やバスの乗り方がわからない
例えば、日本では次のバスの停留所の名前を運転手さんがアナウンスしてくれますよね?アメリカでは、運転手さんにもよりますが、アナウンスせずに素通りされてしまうことの方が多いです。
こういったことを一つ一つ、失敗しながら経験して覚えるのもいいですが、英語があまりしゃべれないうちは、基本的なことは日本人から日本語で教えてもらった方が早く、そんなときには日本人の家でホームステイをしてみることがお勧めです。
日本人のホストファミリーを紹介してもらう

わたしが渡米して一番最初に滞在した地域は、サンフランシスコでした。
わたしは留学会社からの紹介で語学学校に入学していたので、その会社にホームステイ先を紹介してもらうこともできたのですが、ホストファミリーがどんな人たちなのか事前にやり取りできないことに不安を感じ、人脈を辿って自分でホームステイ先を見つけようと考えました。
そんな時に運良く、アメリカに出張したときに知り合った日本人の方から、最初の2ヶ月間、ホームステイをさせてくれるアメリカ在住の日本人ファミリーを紹介してもらうことができました。
ここからは、わたしが実際に、日本人の家にホームステイしてみてよかったと思う3つの点をお伝えします。
① 日本人が慣れやすい環境

当たり前ですが、アメリカ人の家には、”日本の家には必ずあるはずのもの”がありません。
冷蔵庫の中身はまるで違いますし、そもそも基本的な家の構造が違います。
これに対し、日本人の家には「日本人にはやっぱりこれだよね!」という環境が整っていて、移住したばかりの方にはとても安心です。
わたしはが滞在した日本人ファミリーの家には、日本人に優しい環境がびっくりするくらい整っていて、移住したばかりのわたしの不安な気持ちを和ませてくれました。
バスタブがある
アメリカ人は湯船に浸かるという習慣がないため、アメリカ人のホストファミリーの家にはバスタブはありません。
わたしが滞在した日本人のファミリーの家にはバスタブがありました。
慣れない土地で生活を始めたばかりの頃に、きれいなお風呂でホッと一息つくことができ、渡米したばかりのわたしにとっては、とてもありがたい環境でした。
アメリカで長く生活するにつれて、バスタブに浸かることができない生活にも慣れましたが、最初はバスタブがある家に滞在できると日本人としては安心できます。
買い物から調理までマンツーマンレッスン
アメリカでは家族であっても自分の食事は自分で準備するということが普通だったりします。
アメリカでは女性が結婚、出産後も男性と同じように働くことが多く、日本のように1日3食お母さんが準備してくれるということはほとんどありません。
したがって、これから先、アメリカで暮らしていくということは、食事を買い出しから調理まで、全て自分で準備しなければならないことです。
でも、海外での生活が初めての場合、渡米してすぐに、スーパーで自分で買い物をして、料理をするというのはなかなか大変です。
そんなわたしも、日本人の家にホームステイすることができたおかげで、スーパーで買い物をして、お味噌汁や魚の定食など、アメリカでも作れる日本食を自分で作れるようになりました。
「日本の調味料をアメリカではこれで代用する」といったような裏技は、日本人のお母さんからでなければ、教えてもらえないと思います。
2. 移住の悩みや不安が解決

アメリカに移住するということは、仕事の面でも、お金の面でも大変ですよね。
しかし、仕事やお金のこと以上に、日本にいる家族や友達と気軽に会うことができないということはもっと大変かもしれません。
海外に移住するにあたっては、誰もが、後ろ髪を引かれるような体験をするのではないでしょうか。
アメリカに長くいる日本人の方は、これから移住する人が経験することを既に乗り越えていますし、もっと苦労していたりするので、アメリカに移住してきた日本人の気持ちをとてもよく理解してくれます。
移住したばかりで不安なときに、日本語で相談できる人が近くにいてくれたおかげで、不安や悩みを解消することができ、結果として早くアメリカでの生活に慣れることができたと思います。
3. 困った時に相談できる人脈ができた

わたしが移住した当初は、日本で取得した資格を活かしてビジネスを続けていましたが、収入は日本にいた頃よりも減ってしまっている状態で、将来について大きな不安を感じていました。
そんなときに、ホストファミリーがインターンを募集している職場を紹介してくださり、実際に自分の仕事に繋げることができました。
そして、この体験から、アメリカに住むたくさんの心優しい方々と出会うことができました。
アメリカに住む日本人の方たちと関係を築けたことで、「なんとか自分もやっていけるのではないか」と希望を持ち続けることができたと思います。
まとめ
わたしは、渡米当初に日本人の家にホームステイさせてもらったおかげで、
・恵まれた環境でアメリカ生活をスタートできた
・早く現地の生活に慣れることができた
・仕事にも活かすことができた
そうは言っても、いつまでも日本人の家にホームステイするわけにはいかないと思うので、わたしは、英語のレベルに応じて、次のようにホームステイ先の利用方法を変えることをお勧めします。
英語レベル | ホームステイ先の利用方法 |
英語のレベルが日常会話程度 | アメリカ在住の日本人の家にホームステイ |
英語で交渉もできる | アメリカ人ファミリーの家にホームステイ |
ある程度、海外経験があり英語に自信がある方は、最初からアメリカ人の家にホームステイしてもいいと思いますし、もし、アメリカに住むのが初めてという方であれば、わたしのように日本人の家にホームステイしてみてはいかがでしょうか。
この記事を書いた人

- 慶應義塾大学を卒業後、2008年司法書士事務所を開業。法律事務所を経営する傍らワークライフバランスの実践に注力し、多くの経営者へ仕事と人生のバランスのとり方についてアドバイスを行ってきた。2016年からアメリカへ移住し、海外へ移住したい人向けのライフワークサポートを開始。
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