移住してから心配になってくるのは、「どうやってアメリカで暮らしながらお金を得るか?」ということではないでしょうか。
わたしは「アメリカ現地で働く」という選択肢を見据えて、ロサンゼルスにある日系企業のインターンシップで半年働くという経験をしました。
今日は、わたしの体験を交えながら、日系企業でインターンシップをすることのメリットについてお伝えしたいと思います。
これから移住したい方へ向けて、海外で自立するためのヒントをご提供できればと思います。
目次
アメリカの日系企業で働くという選択肢

移住を成功させるには、言葉や文化の壁を超えることも大切ですが、経済的にも自立する必要がありますよね。
そうは言っても、急にアメリカの企業に就職するとなると、ネイティブと一緒に働くことができるレベルの英語が必要ですし、簡単ではありません。
しかし、「アメリカにある日系企業で働く」という選択肢であればどうでしょうか。
アメリカには約9,000以上の日系企業があると言われています。
アメリカの田舎だとなかなか日系企業を探すのは難しいですが、ロサンゼルス・サンフランシスコ・ニューヨークといった、日系マーケットがある大都市であれば、日系企業が多数あります。
わたしはロサンゼルスにある日系の会計事務所のインターンシップで働き、日系企業がアメリカで法人化をする手続きをサポートしていました。
社会人として働きながら、現地の人と関わっていくことで、学生としてアメリカで生活していたときには見えなかった世界に触れることができ、移住に向けて本格的に動き出すことができたように思います。
ここからは、わたしが日系企業でインターンをしてみて感じたメリットをお伝えしたいと思います。
1. アメリカのビジネススキルを一から習得

日系企業でインターンすることの一つ目のメリットは、電話やビジネスメールといった、英語での基本的なビジネスマナーやスキルを一から教えてもらえることです。
現地のアメリカ企業であれば、こういったビジネススキルは当然身についているものと判断され、一から教えてもらえることはまずないと思います。
一方で、日系企業の場合には、日本人を必要としている会社もありますので、初歩的なビジネススキルからサポートを受けることができます。
また、メールや電話以外にも、アメリカで働くには、アメリカの商慣習を知っておかなければなりません。
例えば、日本だと馴染みがないのですが、アメリカでは小切手を使う機会が意外に多いのです。
医療費や公共料金の支払い、家賃の支払いに小切手を使うことが多く、会社でも取引先への支払いに小切手が使われることは多いです。
わたしの場合、現地で働く前までは、アメリカでどのように小切手を切ればいいのか、全くわかりませんでした。
アメリカ人からすると、小切手の使い方なんて超基本だと思うのですが、日系企業の職場では小切手の仕組みから、小切手の使い方、受け取った小切手の処理の仕方まで、とても丁寧に、しかも日本語で教えてもらうことができました。
おかげで、アメリカの銀行で手続きをすることにも慣れることができました。
2. インターンシップ終了後も仕事になる可能性あり

わたしは家庭の事情で一旦、帰国することになり、インターンシップの仕事を終了したのですが、帰国してから1ヶ月後に、働いていた日系企業から「在宅で仕事を受けてくれないか?」というオファーをいただきました。
わたしは日系企業のアメリカ会社設立を担当していたのですが、会社設立の書類作成やクライアントとのやり取りはE-mailで完結するものが多く、日本にいても十分に対応できるものでした。
日本にいる間も、アメリカの仕事を在宅で受けることができるとは、渡米する前にはまったく想像もつきませんでした。
在宅で仕事をこなせるようになったことをきっかけに、日本にいてもアメリカにいてもPC一台で仕事ができるようになりました。
3. 就労ビザのサポートをしてもらえる可能性も

インターンをしてみて関係性が構築できれば、就労ビザの取得を企業からサポートしてもらえる可能性があります。
わたしの場合には、アメリカ人と婚約をしてフィアンセビザを取得することになったので、就労ビザの取得をする必要はありませんでしたが、
一緒に日系企業でインターンをしていた同僚は、まずインターンシップに参加した後、就労ビザのサポートを受けるステップに進みました。
現地のアメリカ企業で働く場合、シリコンバレーでも活躍できるくらいのエンジニア、またはよほどレベルの高い専門性を持っていないと、アメリカへの就労ビザを企業にサポートしてもらうことは相当難しいはずです。
これに対して、日系企業の場合には、ターゲットが日系マーケットの場合には日本人が必要となることも多く、現地のアメリカに企業よりも就労ビザのサポートをしてもらえる可能性がぐんと高まります。
まとめ
わたしの場合には、日系企業でインターンシップとして働いたことにより、
アメリカで働くための基本的なスキルを日本語で教えてもらうことができ、また、インターン終了後も、在宅での仕事を日系企業から受注することができました。
また、インターンシップ終了後、日系企業から労働ビザのサポートを受けるステップに進んだ同僚もいました。
アメリカに移住して自立したいと考えている方は、ぜひ日系企業でのインターシップにチャレンジをしてみていただければと思います。
この記事を書いた人

- 慶應義塾大学を卒業後、2008年司法書士事務所を開業。法律事務所を経営する傍らワークライフバランスの実践に注力し、多くの経営者へ仕事と人生のバランスのとり方についてアドバイスを行ってきた。2016年からアメリカへ移住し、海外へ移住したい人向けのライフワークサポートを開始。
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