アメリカに移住したいのであれば、学生ビザが一番手っ取り早いかもしれません。
わたしは、学生としてカルフォルニアに移住するにあたり、 アメリカのF1ビザを取得しました。
アメリカF1ビザ手続きの各ステップではアメリカのビザ特有の書類や準備が必要となりました。
今日は、わたしがアメリカのF1ビザを取得したときに準備したこと、行った手続きをご紹介したいと思います。
目次
アメリカのF1ビザ取得の手続きとは?

例えば、アメリカに夏休みに旅行するとき、ビザを取得せずに渡米することができますよね?
しかし、アメリカの学校に通うという場合には、アメリカに滞在する目的は”勉強”であり、観光ではないため、「アメリカの学生ビザ」を取得することになります。
アメリカの学生ビザにはいくつか種類がありますが、「フルタイムで学校に通い、英語を学ぶ」ということを前提としたF-1ビザを申請することが一般的です。
フルタイムの定義ですが、留学先が高校や大学の場合には「一学期に12単位以上を取得する」こと、語学学校の場合には「週18時間以上授業を受ける」という要件が定められています。
具体的には、アメリカ入国した時に空港の審査官に「入国の目的」を質問されるのですが、その時に「アメリカで勉強する」旨を伝え、アメリカの学校から発行された入学許可証(I-20)とF1ビザを見せて入国審査を受けます。
アメリカ生活が始まった後も、ビザは自分の身分証明代わりに見せる機会があるので、アメリカのF1ビザの取得はとても重要なステップです。
アメリカのF1ビザの申請手続きの流れ

アメリカのF1ビザの申請手続きはかなりボリュームがあります。
F1ビザ手続の詳細に入る前に、F1ビザ申請手続の全体の流れをざっくりとご紹介しますね。
1.銀行残高証明書を取得
2.学校からI-20(入学許可証)を発行してもらう
3.アメリカ大使館のサイトでビザ申請書類DS-160を作成
4.アメリカ大使館で面接の予約をする(ビザ申請料金も支払う)
5.SEVIS費用を支払う
6.アメリカ大使館で面接
アメリカ大使館の面接でF1ビザの取得が認められると、入学許可書に記載されている日付の30日前から入国することができ、晴れてアメリカ生活をスタートさせることができます。
F1ビザ手続き① 銀行残高証明書(英文)の取得

F1ビザを申請するには、学校の授業料の他に、滞在費や食費などの生活費を一学年以上払い続けられることを証明する必要があり、銀行残高証明書が必要書類として義務付けられています。
わたしは銀行の窓口で英文の残高証明書を発行してもらいましたが、手続きはとても簡単で、銀行の窓口に行き、残高証明書を取得したい日付と通貨をアメリカドルで出してもらうように指定するだけでした。
窓口には、下記のものを持っていきました。
- 届け印
- キャッシュカード または 通帳
わたしが手続きをした銀行では、口座ごとに1通864円(消費税込)の発行手数料で英文の銀行残高証明書を取得できました。
F1ビザ手続き②学校から入学許可証(I-20)を発行してもらう

わたしは留学会社に語学学校を斡旋してもらっていたのですが、学校から入学許可証(I-20)を発行してもらう前に、まず、下記のステップを進めました。
①アメリカで通う学校を決定
↓
②学校への申し込み手数料(Application Fee)を支払う
↓
③留学会社から語学学校に申し込み
わたしは、割と大手で定評のあるKaplanという語学学校に通うことに決定し、留学会社を介して、Application Feeを支払いました。
留学会社から「語学学校に申し込みをしました」という連絡を受けてから1週間後くらいには、学校から入学許可証(1-20)が自宅に郵送で送られてきました。

I-20は3枚綴りになっており、1枚目に日付と署名をして大使館面接まで保管しました。
F1ビザ手続き③DS-160を作成

学校から入学許可証が発行されると、続いて大使館に提出するDS-160という書類を作成します。
DS-160はかなりボリュームがあります。
書類作成のために、まず下記のような情報を準備する必要があります。
- パスポート
- 直近5回までの渡米歴
- 入学許可書(I-20)の内容
- デジタル写真(カラー)
- 既に渡米予定が決まっている場合にはその日程
- 過去の職歴、職場の情報
※その他、家族の情報なども入力することになります。
一度DS-160を作ったところで、留学会社から、「F1ビザの審査に通るように、これまでの職歴は一貫性を持たせるように修正した方がいい」とアドバイスをもらい、何度か修正を加えていきました。
たとえば、わたしの場合、法律系の仕事に就いた後、相続や債務の整理、会社設立など多岐にわたる法律手続き業務を行っていました。
しかし、「アメリカの起業、スタートアップをカルフォルニアで学ぶ」ために渡米するという目的で大使館面接に向けて準備していたので、書類に書く職歴もそれと一貫したものになるように修正しました。
結局、DS-160には、相続や債務の整理の仕事に関する情報はさらっと書く程度に抑え、会社設立やM&Aの案件など、「起業・スタートアップ」と関連性のある職歴に重点を置いて書きました。
このDS-160の申請書を作成後の確認ページは、留学会社から郵送してもらい、大使館面接にも持参しました。
F1ビザ手続き④SEVIS費用を支払う

SEVIS費用とは、”Student and Exchange Visitor Information System”というシステムの運営負担費用で、学生に義務付けられている費用になります。
SEVIS費用は、SEVIS I-901 Feeというサイトで、クレジットカードで支払いをします。
SEVIS費用の支払い証明書は重要な書類ということで、渡米する時にも手荷物で持っていきました。
F1ビザ手続き⑤アメリカ大使館面接の準備

まず、大使館面接の準備にあたっては、面接官に伝える渡米の目的をしっかりと準備しました。
私の場合には「アメリカの起業、スタートアップをカルフォルニアで学ぶ」という目的で準備し、さらに、「なぜアメリカのスタートアップを学ぶのか」という理由も英語で説明できるように準備をしました。
具体的には、「アメリカでスタートアップを学び、起業家支援に役立てたい」というストーリーを英語で話せるように練習しました。
大使館面接前に、留学会社がリハーサルを行ってくれたのですが、そこで言ってもらった一言がとても印象に残っています。
「大使館面接にあたって一番重要なことは、アメリカに移住するつもりがないということをアピールすることだ」
もちろん、英語を学ぶ目的でビザを申請しているので何も悪いことはしていないのですが、アメリカ大使館の面接官は、アメリカの失業率が上がっていることもあるのか、「現地で仕事に就きたい」という人にはまずF1ビザを許可してくれません。
「アメリカに移住する目的がないことをきちんと伝えよう」ということを一番に意識して、大使館面接に臨みました。
F1ビザ手続き⑥アメリカ大使館面接当日

大使館面接の当日は、時間の1時間半くらい前には大使館付近に到着するように行きました。
パソコンなどの電子機器は大使館に持ち込めませんので、大使館の中で受付を済ませて30分ほど待つと、すぐにわたしの番が来ました。
わたしの場合、大使館面接では、①アメリカに行く目的②自分で経営している会社のことについて聞かれ、10分もかからずに面接は無事に終了し、ビザ申請が許可された旨が言い渡されました。
その後、1週間ちょっとでF1ビザのスタンプが押されたパスポートが郵送されてきました。
まとめ
アメリカのF1ビザを取得するにあたり、たくさんの書類作成や手続きがありましたが、学校の入学許可証を取得してから、約2ヶ月でビザ面接を終え、無事にアメリカのF1ビザを取得することができました。
この記事を書いた人

- 慶應義塾大学を卒業後、2008年司法書士事務所を開業。法律事務所を経営する傍らワークライフバランスの実践に注力し、多くの経営者へ仕事と人生のバランスのとり方についてアドバイスを行ってきた。2016年からアメリカへ移住し、海外へ移住したい人向けのライフワークサポートを開始。
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