わたしはカルフォルニアにある語学学校に通っていたのですが、語学学校からバークレー・シティー・カレッジというコミュニティカレッジに編入しました。
コミュニティカレッジは、授業の質・環境・学費の面で語学学校よりもメリットが大きく、海外移住する前に知っておきたかったと思っています。
そこで今日は、わたしがコミュニティカレッジをオススメする理由についてお話をさせていただきたいと思います。
これからアメリカで学生生活を始める方は、ぜひ参考にしていただければと思います。
私が感じていた語学学校の限界
語学学校に通っていたわたしは、下記のような点で語学学校に限界を感じていました。
1.現地でも通用するような英語が学べない
2.留学生のコミュニティから脱したい
3.語学学校の学費が高くて払い続けられない
短期の留学であれば、多少費用が高い語学学校に通うという選択肢もいいですが、わたしは本気でアメリカに移住したかったので、費用を抑えながらも、現地で通用するような英語を学びたいと思っていました。
また、留学生のコミュニティのなかで生きるのではなく、アメリカ人との交流もしていきたいと考えるようになっていました。
このように語学学校に通い続けることに悩んでいたわたしが勧められたのが、コミュニティカレッジです。
意外に日本人留学生に知られていないのですが、語学学校以外に、コミュニティカレッジという現地の大学に入学する方法があります。
コミュニティカレッジとは?
コミュニティカレッジとは、現地の公立の2年制大学で、日本でいう短大のようなものです。
もともとは地域住民のために作られた制度ですが、学費が安く入学の難易度も低いため、外国人留学生もたくさん通っています。
コミュニティカレッジから難関の四年制大学に編入したり、
細かい条件はいろいろとありますが、1年以上フルタイムで履修すると、アメリカで1年間働くことができるOPT制度というものがあり、OPT制度で働いた企業からビザを出してもらって移住するということも可能です。
つまり、コミュニティカレッジに通うことで、四年制大学ほど学費をかけずに、アメリカで働くチャンスを掴める可能性があります。
わたしは「コミュニティカレッジという選択肢は授業の質・環境・学費の面で、語学学校よりも魅力的だ」と感じました。
語学学校 | コミュニティカレッジ | |
---|---|---|
授業の質 | 外国人向けの英語 | 英語以外のスキルも習得 |
環境 | 留学生が多い | 現地の学生が多い |
授業料 | 月20万以上かかることも | 月10万以下も可能 |
語学学校からコミュニティカレッジに編入し、結果として、アメリカに長く滞在することができたと思っています。
それではここから、わたしがコミュニティカレッジをお勧めする3つの理由についてお伝えしたいと思います。
1.授業の質が違う
語学学校とは、一言で言えば、留学生向けの英語学校です。
もちろん、アメリカの語学学校では、アメリカの先生から英語の授業を受けることができるのですが、授業の内容はそんなに難しくありません。
真面目にやっていれば、3ヶ月もすると一番上のクラスに行くことができます。
わたしは語学学校入学当初は、授業がとても新鮮で毎日ワクワクしていました。
しかし、3ヶ月経つと英語での授業にもすっかり慣れ、最初は楽しかったゲームやディスカッションの授業も、だんだんと飽きてしまう…のです。
語学学校の授業は3ヶ月で一回りします。
一番上のクラスに行けば、次の3ヶ月もまったく同じ授業を受ける以外に選択肢がありません。
わたしは当時在籍していた語学学校には信頼を置いていましたが、さすがに同じ授業をまた3ヶ月も受けるのは耐えられないと思い、先生に相談しました。
すると、先生はこのような提案をしてくれました。
「それなら、バークレーのコミュニティカレッジに行くといいよ。
君の成績なら、すぐにうちの学校から推薦をすることができるから。」
コミュニティカレッジにいけば、英語のプレゼンテーションや論文の書き方、つまり生の英語を学ぶことができるのです。
実際にコミュニティカレッジに行ってみると、授業の内容は語学学校とはまったく違うものでした。
自分の英語のプレゼンを録音した音声を先生が聞いて、発音のチェックをしてくれたり、自分の研究テーマを決めて論文を書くということもチャレンジすることができました。
コミュニティカレッジに通うことで、より実践的な英語力が身についたと思います。
2. 留学生のコミュニティから卒業できる

語学学校は、世界中の国から留学生たちが集まってきます。
「一緒に異国でがんばろう!」という一体感のようなものが生まれ、同じ環境でがんばっている人たちとの人間関係はとても大事です。
しかし、留学生同士で英語をずっと話していても、お互いに英語を話せない者同士の会話なので、なかなか成長できません。
移住を真剣に考えていたわたしは「現地のアメリカ人の学生たちと一緒に学びたい」と思うようになりました。
この点、コミュニティカレッジは、現地の学生も多く通っていて一緒に授業を受けることができます。
わたしはコミュニティカレッジに通うことは、留学生のコミュニティから卒業するいい機会だと捉えました。
実際、コミュニティカレッジに入ってから現地の学生の友達が増え、アメリカにいる日本人を頼って暮らす生活から抜け出すことができました。
3.お金が50万円戻ってきた!

語学学校が海外移住者にとってネックなのは、学費が高いことです。
アメリカであれば、語学学校に半年通うと約120万円かかります。
1ヶ月あたり約20万円の授業料です。
一方で、コミュニテイカレッジであれば、一学期(4ヶ月)で40万円くらいです。
1月あたりに換算すると、月10万円くらいですね。
つまり、コミュニティカレッジに行くと、約半分に学費を節約することができるのです。
語学学校 | 20万円/月 |
---|---|
コミュニティカレッジ | 10万円/月 |
わたしは「海外移住を成功させるには、費用を抑えて長く滞在することがポイントになる」と考えていたので、
このお金の計算をしてすぐにコミュニティカレッジへの編入手続きを申し込みました。
語学学校に長期で申し込んでいたのですが、まだ消化していない分の授業料はちゃんと返金してもらうことができました。
戻って来た金額は50万円!
このお金のおかげで滞在できる期間を伸ばすことができました。
まとめ
わたしは、
・より実践的な英語を学ぶことができる
・現地の学生と一緒に授業を受けることができる
・学費が安い!
この3点のことを理由に、語学学校からコミュニティカレッジに編入しました。
「短期間で英語を学びたい」という目的がメインの留学生には語学学校はとてもいい選択だと思うのですが、海外移住を本気で考えている方には、語学学校ではなくコミュニティカレッジに入学するという選択肢をオススメしたいと思います。
これから学校を選びを始めるという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事を書いた人

- 慶應義塾大学を卒業後、2008年司法書士事務所を開業。法律事務所を経営する傍らワークライフバランスの実践に注力し、多くの経営者へ仕事と人生のバランスのとり方についてアドバイスを行ってきた。2016年からアメリカへ移住し、海外へ移住したい人向けのライフワークサポートを開始。
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