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今回は「国際教育訪問授業」のプロフェッショナルである長谷川裕太郎さんにインタビューを行いました。

長谷川裕太郎さん:北海道 帯広市出身。小学校中学年の時、スリランカから来た留学生と友達になったことがきっかけでアジア諸国のことを知り、発展途上国という存在を知り、 同時に国際協力というものを知る。現在、【UYIC(ユーイック)】という学生団体とNPO法人IMAGINUSにて活動中。

-国際教育訪問授業とは一体なんなのですか?その意義は?

国際教育訪問授業とは、大学生の国際協力経験を日本の教育現場に生かすという新しい教育的手法のことです。国際協力をする大学生が高校などに赴き、講演会やワークショップを通して、国際協力の面白さを発信していく活動をしています。

国際教育訪問授業の意義は、リアルな世界の現状を次の世代である高校生に伝えていくことです。高校生と僕たち一人一人は近い世代でありその熱いや思いが伝わりやすいと考えています。

国際教育学生会議の様子

授業開発の過程に国際協力と教育のプロに関わってもらい、学生団体もスキルアップしながらよりよい物を提供できる仕組みを整えています。若者の国際協力のネットワークがだんだんと広がって行くのが目に見えて面白いです。また国際教育学生会議というイベントも定期的に企画し、学校で発信したい人と先生のマッチングを行っています。

15分のプレゼンがよければ学校に呼んでもらえるというシンプルなシステムです。たくさんの団体の活動と思いが知れるのも魅力の一つですね。

-長谷川さんが実際に国際協力や国際教育訪問授業を行ってみてどうでしたか?

「日本の若者に発信していく事が重要」だと思うようになりました。私は情報を発信し、思いに触れて、知ることで若者にとって自身の意識が変わるきっかけになると確信しています。

そもそも若者たちに国際協力そのものが一体どんな活動をしているのかがあまり知られていないと感じました。そもそも国際協力とはなんなのかということについても発信していく必要があると思い、僕は今そのように活動しています。

僕は大学1年から2年までの国際協力活動を通じて、自分が本当に為し遂げたいと思うものを見つけることができました。それは「志を生み出していくこと」です。僕たち一人一人には多くの可能性があります。

-国際協力で出会った、発展途上国の子どもたちの夢について

僕が関わった発展途上の国の子ども達は皆一人一人夢を持っていました。今回は子ども達の中でも特に2人、その夢について紹介させてください。

活動の際に訪れた学校の子どもたちの様子

一人の夢は学校へ行き様々なことを勉強することでした。 この子は親の仕事を手伝うため学校へは行かせてもらえず家族の生活のために日々仕事に勤しんでいます。しかし、他の学校へ通っている子の話を聞いて様々なことを勉強し将来の夢を考えているのを聞いて自身も学校へ行きたいと思うようになりました。

もう一人の夢は勉強して英語の先生になることでした。 この子は 家庭の環境上、学校へ行くことは不可能で日々家族みんなでスラム街や特定の地域にあるゴミ山のなかでお金に変わるものを見つけて販売することで、生活費を稼いでいました。しかし、生活費を稼いでいるといっても1日の中で十分な食事をとれるほどの稼ぎではなく、いわゆる国連が定めている「絶対的貧困」という状況です。

それでもこの子は家族と共に明日を迎えるために必死で毎日働いて過ごしています。 ある日この女の子はゴミ山でボロボロになった英語の教科書を見つけました。学校へ行くことのできない彼女にとってはとても嬉しいことでした。過酷な毎日のなか、寝る前に見つけた英語の教科書でかろうじて読める部分だけを勉強することが彼女の楽しみであり、生きる希望でした。彼女はいずれお金を稼いで学校に行き、誰よりも努力して勉強し英語の先生になって今の生活を家族みんなで抜け出して、両親に楽をさせたいと言っていました。

その子の宝物は働いてる現場のゴミ山でみつけたボロボロの英語の教科書だと教えてくれました。

-誤解はしてほしくはない

誤解してほしくないのですが、だから国際協力に目を向けてくれ とか 今すぐ支援しようということを伝えたいわけでは決してありません。この事実をきいて、何を思ったのか? 何を感じたのか? を考えてほしいです。そして願わくは、自分自身と向き合ってほしい。そして今すぐ何かをはじめてほしい。

過ごした時間は戻せません。だから、自分のやりたいこと、やってみたいこと、はじめてみてください。誰しも一人一人の心の中に何かをはじめたいという感情、あるはずだと僕は思います。周囲から称賛されるためでもなく、自分は心から何をしたいのか。なんのために生きているのか。なんのために今ここにいるのか。

自分の心と向き合ったとき、本当に歩むべき自分の道が見えてくると思います。僕も国際協力活動を続けたからこそみつけることのできた答えがあります。何かをはじめるのに遅すぎることはありません。僕が断言します。共に進みましょう。

-活動を行う中で特にキツかったことはありますか?

活動内容自体にキツかったことはありませんが、国際協力というものをどのように体験的なワークショップにするかを企画する事が、なかなか難しかったです。

-活動の裏話を少し聞かせていただけますか?

裏話というわけではありませんが、僕がかかわらせていただいた先生方の皆さんは本当に生徒のことを考えていらっしゃっていて、 受験に直結する勉強だけでなく、生徒たち1人1人の可能性を信じ、後押ししたいという気持ちに触れられることができ、僕自身それらの想いに感銘を受け刺激になりました。

-この活動の今後はどのように考えてますか?

現在東京を中心に活動していますが、神奈川、千葉、茨城などからも導入を検討する先生方があつまり、共にプログラムを推進しています。2017年度内には関東全域をカバーできるような組織づくりと学生団体強化に努めていくことに全力で取り組ませていただきたいと思っています。社会が学生団体による国際協力により関心を持つことを願ってやみません。

-長谷川さんが所属する団体が他の団体と違う点はなんなのでしょうか?

僕たちが行っている工夫、他の団体と違う点は 【僕たち学生の信念】を伝えることです。正直、国際協力の知識を僕たちが教えること自体にはそこまで意味はないと考えています。 そんな内容は、インターネットなどを調べればいくらでも出てくるからです。ゆえに僕たちは、僕を含めたメンバー1人1人がなぜ国際協力に取り組もうと思ったのか? その信念の部分を掘り下げて話したり、現地のリアルとどのような活動内容を行っているのかを余すことなくお話します。

-最後に一言どうぞ

ワカモノの国際協力に火をつけたい。
己の魂に恥じぬよう、常に精進して参りたいと思います。3月5日(日)14時から東京、田町駅近くの会場で、国際教育に関わる教育関係者や学生が集まり、「国際教育学生会議」を実施します。発表希望の方や発信の場をお持ちの先生方、学生の国際協力を応援したい方など、ぜひお集まりください。 ご興味のあるかたは担当長谷川までお気軽にご連絡ください。 メールアドレス: 54seta@gmail.com

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http://worlli.com/wp-content/uploads/2017/01/hase2-500x332.jpghttp://worlli.com/wp-content/uploads/2017/01/hase2-120x120.jpgworlli編集部インタビューグローバル海外にインターン今回は「国際教育訪問授業」のプロフェッショナルである長谷川裕太郎さんにインタビューを行いました。 長谷川裕太郎さん:北海道 帯広市出身。小学校中学年の時、スリランカから来た留学生と友達になったことがきっかけでアジア諸国のことを知り、発展途上国という存在を知り、 同時に国際協力というものを知る。現在、【UYIC(ユーイック)】という学生団体とNPO法人IMAGINUSにて活動中。 -国際教育訪問授業とは一体なんなのですか?その意義は? 国際教育訪問授業とは、大学生の国際協力経験を日本の教育現場に生かすという新しい教育的手法のことです。国際協力をする大学生が高校などに赴き、講演会やワークショップを通して、国際協力の面白さを発信していく活動をしています。 国際教育訪問授業の意義は、リアルな世界の現状を次の世代である高校生に伝えていくことです。高校生と僕たち一人一人は近い世代でありその熱いや思いが伝わりやすいと考えています。 授業開発の過程に国際協力と教育のプロに関わってもらい、学生団体もスキルアップしながらよりよい物を提供できる仕組みを整えています。若者の国際協力のネットワークがだんだんと広がって行くのが目に見えて面白いです。また国際教育学生会議というイベントも定期的に企画し、学校で発信したい人と先生のマッチングを行っています。 15分のプレゼンがよければ学校に呼んでもらえるというシンプルなシステムです。たくさんの団体の活動と思いが知れるのも魅力の一つですね。 -長谷川さんが実際に国際協力や国際教育訪問授業を行ってみてどうでしたか? 「日本の若者に発信していく事が重要」だと思うようになりました。私は情報を発信し、思いに触れて、知ることで若者にとって自身の意識が変わるきっかけになると確信しています。 そもそも若者たちに国際協力そのものが一体どんな活動をしているのかがあまり知られていないと感じました。そもそも国際協力とはなんなのかということについても発信していく必要があると思い、僕は今そのように活動しています。 僕は大学1年から2年までの国際協力活動を通じて、自分が本当に為し遂げたいと思うものを見つけることができました。それは「志を生み出していくこと」です。僕たち一人一人には多くの可能性があります。 -国際協力で出会った、発展途上国の子どもたちの夢について 僕が関わった発展途上の国の子ども達は皆一人一人夢を持っていました。今回は子ども達の中でも特に2人、その夢について紹介させてください。 一人の夢は学校へ行き様々なことを勉強することでした。 この子は親の仕事を手伝うため学校へは行かせてもらえず家族の生活のために日々仕事に勤しんでいます。しかし、他の学校へ通っている子の話を聞いて様々なことを勉強し将来の夢を考えているのを聞いて自身も学校へ行きたいと思うようになりました。 もう一人の夢は勉強して英語の先生になることでした。 この子は 家庭の環境上、学校へ行くことは不可能で日々家族みんなでスラム街や特定の地域にあるゴミ山のなかでお金に変わるものを見つけて販売することで、生活費を稼いでいました。しかし、生活費を稼いでいるといっても1日の中で十分な食事をとれるほどの稼ぎではなく、いわゆる国連が定めている「絶対的貧困」という状況です。 それでもこの子は家族と共に明日を迎えるために必死で毎日働いて過ごしています。 ある日この女の子はゴミ山でボロボロになった英語の教科書を見つけました。学校へ行くことのできない彼女にとってはとても嬉しいことでした。過酷な毎日のなか、寝る前に見つけた英語の教科書でかろうじて読める部分だけを勉強することが彼女の楽しみであり、生きる希望でした。彼女はいずれお金を稼いで学校に行き、誰よりも努力して勉強し英語の先生になって今の生活を家族みんなで抜け出して、両親に楽をさせたいと言っていました。 その子の宝物は働いてる現場のゴミ山でみつけたボロボロの英語の教科書だと教えてくれました。 -誤解はしてほしくはない 誤解してほしくないのですが、だから国際協力に目を向けてくれ とか 今すぐ支援しようということを伝えたいわけでは決してありません。この事実をきいて、何を思ったのか? 何を感じたのか? を考えてほしいです。そして願わくは、自分自身と向き合ってほしい。そして今すぐ何かをはじめてほしい。 過ごした時間は戻せません。だから、自分のやりたいこと、やってみたいこと、はじめてみてください。誰しも一人一人の心の中に何かをはじめたいという感情、あるはずだと僕は思います。周囲から称賛されるためでもなく、自分は心から何をしたいのか。なんのために生きているのか。なんのために今ここにいるのか。 自分の心と向き合ったとき、本当に歩むべき自分の道が見えてくると思います。僕も国際協力活動を続けたからこそみつけることのできた答えがあります。何かをはじめるのに遅すぎることはありません。僕が断言します。共に進みましょう。 -活動を行う中で特にキツかったことはありますか? 活動内容自体にキツかったことはありませんが、国際協力というものをどのように体験的なワークショップにするかを企画する事が、なかなか難しかったです。 -活動の裏話を少し聞かせていただけますか? 裏話というわけではありませんが、僕がかかわらせていただいた先生方の皆さんは本当に生徒のことを考えていらっしゃっていて、 受験に直結する勉強だけでなく、生徒たち1人1人の可能性を信じ、後押ししたいという気持ちに触れられることができ、僕自身それらの想いに感銘を受け刺激になりました。 -この活動の今後はどのように考えてますか? 現在東京を中心に活動していますが、神奈川、千葉、茨城などからも導入を検討する先生方があつまり、共にプログラムを推進しています。2017年度内には関東全域をカバーできるような組織づくりと学生団体強化に努めていくことに全力で取り組ませていただきたいと思っています。社会が学生団体による国際協力により関心を持つことを願ってやみません。 -長谷川さんが所属する団体が他の団体と違う点はなんなのでしょうか? 僕たちが行っている工夫、他の団体と違う点は 【僕たち学生の信念】を伝えることです。正直、国際協力の知識を僕たちが教えること自体にはそこまで意味はないと考えています。 そんな内容は、インターネットなどを調べればいくらでも出てくるからです。ゆえに僕たちは、僕を含めたメンバー1人1人がなぜ国際協力に取り組もうと思ったのか? その信念の部分を掘り下げて話したり、現地のリアルとどのような活動内容を行っているのかを余すことなくお話します。 -最後に一言どうぞ ワカモノの国際協力に火をつけたい。 己の魂に恥じぬよう、常に精進して参りたいと思います。3月5日(日)14時から東京、田町駅近くの会場で、国際教育に関わる教育関係者や学生が集まり、「国際教育学生会議」を実施します。発表希望の方や発信の場をお持ちの先生方、学生の国際協力を応援したい方など、ぜひお集まりください。 ご興味のあるかたは担当長谷川までお気軽にご連絡ください。 メールアドレス: 54seta@gmail.com 【関連記事】 ・ミスコン候補者が見たウガンダの現実。 ・アフリカの教育を変えるために、立ち上がった大学生! ・アフリカ留学で気づく!「貧困=可哀想」だけではないということ。 ・日本のすごいところは何?外国人から見た50選 ・フィリピンでボランティアするのにオススメな環境NGOとはJust another WordPress site