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今回は、特定非営利活動法人 国際文化青年交換連盟日本委員会(ICYEジャパン)で事務局長を務める山田綾子さんにインタビューをさせて頂きました。今回は山田さん自身がボランティアで経験したことや若者が海外に一歩踏み出すことの大切さを語って頂きました。

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山田綾子さん:1985年東京生まれ。2004年 立教大学文学部ドイツ文学科入学。大学卒業後、一般企業に3年 半勤務したのち、2011年ICYEの ボランティアプログラムでドイツ・エッセンへ。小学校と、障害者支援団体にて一年間ボランティア活動に参加。2013年1月よ り、ICYEジャパン勤務。

全部は手に入れられないよ。だから、私は新卒というのを捨てた。

–山田さんは一般企業で3年働いた後、ICYEのボランティアに参加されたそうですが“きっかけ”は何かありましたか?

学科の同期に行動力のある友人がいて,その友人から影響を受けたのが大きなきっかけです。友人は大学卒業後、就職をせずにカナダへ英語を勉強しに行きました。私が社会人一年目の時に会いにカナダへ行ったのですが、彼女がスゴくイキイキとしているように見えました。

その時、好きなことをやるということは大変なこともあるだろうけど羨ましいと思いました。

彼女の話の中で印象深かったのは

「全部は手に入れられないよ。だから、私は新卒というのを捨てた。」

この言葉が心に残りました。

私も普通の人生を歩むとするなら入った会社で定年まで働くっていうのが普通の人生かもしれないですけど、それなら面白いことはできないなと素直に思えたんです。

彼女みたいに割り切ることも必要だと思いました。彼女から勇気をもらったのがきっかけになったと思います。

–ドイツでボランティアをする以外に他に選択肢はありましたか?

フィジーに行って英語を勉強、ワーキングホリデー、バックパッカー、世界一周船の旅なども考えましたが最終的にはICYEでのボランティアを選びました。

ドイツでのボランティア

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(ドイツでのボランティアの様子写真)

–ドイツでのボランティアはどのようなことをしましたか?

ボランティアは2つやっていました。

1つは小学校でのボランティア、もう一つが障害者の方とのバケーションキャンプです。小学校でのボランティアは、午前中は2年生の一クラスについて、先生の補佐、午後は1~4年生の宿題をやる部屋で勉強を教えていました。

障害者の方とのバケーションキャンプは知的・身体的障害のある子たち10人と大学生や若い社会人が8人ぐらいで車に乗って5~6時間離れた別の街にキャンプに行きました。

2週間ほどそこで一軒家を借りて、海辺に散歩に行ったり、映画館やカフェに行ったり、毎日様々なアクティビティをしながら一緒に過ごします。ドイツ語が全然できなかったので苦労しました。

自分の気持ちを素直に言えるようになった

photo4

(ドイツの小学生と一緒に。中央にいるのが山田さん)

–2つのボランティアを通して山田さん自身にどのような変化がありましたか。

嫌なことは嫌と言えるようになりました。バケーションキャンプに行った時、とある利用者が、ずっと脈絡のないことを大声でしゃべり続けていました。そしたら、一緒にボランティアとして活動していたスタッフが

「あ~、もうっ。イライラするっ!」

というようなことを口にしていて、私はそのスタッフの発言にビックリしました。でも、そのスタッフは続けて、

「(利用者の)彼女のこともボランティアも好きなんだけど、イラっとしてしまう時もあるよね。」

と言っていたんです。その言葉がすごく新鮮で、素直に隠さずに自分の気持ちを言えるのは素敵だなって思いました。

日本人は、本当はいやなこともついつい愛想笑いでごまかしてしまったり、こんな風にはっきりネガティブなことを言うのを避けたりすることが多いような気がしますが、この経験を通して「嫌なことは嫌!」と言えるようにマインドが切り替わりました。

柔軟性があるか

–ボランティアに参加して“良い経験”をして帰ってくる人とそうでない方の違いはありますか?

柔軟性だと思います。想像もしていなかったことが目の前で起こったとき、最初から否定するのではなく、一回自分の中に受け入れられる人は成長して帰ってきます。

「自分が正しくて他は間違っているからそれは良くない!」

みたいに最初から考える人は成長するチャンスを失っているかもしれないと思います。あとは、「謙虚さ」「人を認める気持ち」があるかどうかも大切だと思います。

–若者が海外で異文化交流することの意義はどういったものがあると考えていますか?

器が大きくなることだと思います。1つのことしか知らないと比べることができないですが、異文化交流を通して他のことを知ると、選択肢が増えて自分の中に新しいものが生まれ、人としての器が大きくなると思います。

打ちのめされること

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(インドでのボランティアの様子)

–参加者の価値観・世界観が180度変わるときというのは、どんな体験をしたときに変わりやすいですか?

打ちのめされたとき、自分の何かがポキっと折られた時だと思います。また、ポキっと折られたことに対して自分が納得したときだと思います。

 

とにかく、海外に行こう!

–ICYEのプログラムにはどういった若者に参加して欲しいですか?

みんなに行って欲しいです!海外に行くのを少しでも迷っているのなら絶対に行った方がいいと思います。海外に興味がないという人も、一度は行ってみて、それでも興味がないか、やっぱり面白いと思うか、その時に決めてもいいと思います。食わず嫌いで決めてしまうのはもったいないかな、と。

–最後に若者たちに一言お願いします。

なんでもいいから本気で何かに打ち込んで欲しいです。それが海外に関係してなくても。それが海外に関係していて、ICYEのプログラムであれば嬉しいですが(笑)大学時代の私にとってはサークルが本気で打ち込めるものでした。

心から好きなものに一生懸命になった経験は、これからの人生の中でも自分の心の芯の部分でずっと燃え続けていくと思います。

 

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ICYEオフィスにて。左側が山田事務局長

 

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