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今回は、これまで延べ14か国で映像教育を届けてきたNPO法人e-Educationが、注力されているミャンマーでのプロジェクトを担当者である古波津さんに語っていただきました。

古波津大地(こはつたいち)1988年生まれ。沖縄県出身。国際基督教大学を卒業後、大手総合商社にてアジア各国間における貿易業務を担当。休暇を利用してベトナム、カンボジア、バングラデシュ、ネパールなどを訪れ、また准認定ファンドレイザーの資格も取得。2016年から特定非営利活動法人e-Educationに転職し、主にミャンマー、インドネシア、ラオスのプロジェクトマネジメントを担当している。

映像で灯す未来、ミャンマーの秘境での新たな挑戦

-なぜ大手総合商社を辞めてまで、e-Educationで働こうと決められてたのでしょうか?

世界には学ぶ機会に恵まれず、夢の実現はおろか、夢を持つこと自体諦めてしまう子どもたちがたくさんいます。その現状に直面し、誰もが自分の可能性を諦めず、未来へ進んでいけるような世界を作り上げたいという思いをもって、私は前職の商社を辞め、e-Educationに参画しました。

「『最高の授業』を世界の果てまで届ける」

NPO法人e-Educationはこのミッションを掲げ、先生不足の問題を抱える地域に映像授業を届けています。

ミャンマーの最貧困地域の子どもたちに『最高の授業』を届ける挑戦

-古波さんがマネジメントをされているミャンマープロジェクトに関してお聞かせいただけますか?

ミャンマーでは高校卒業試験の合格は、将来の夢への切符であり、合格できるかどうかで将来が決まってしまうと言っても、過言ではありません。しかし、科目数は6科目と多く、1教科でも40点を下回ってしまうと即不合格になってしまうとても厳しい試験です。

特に、ミャンマー北西部に位置するチン州では、貧困率は73%。電気が使える時間は1日1時間ほど。子どもたちが満足に勉強をするための環境が整っていません。高校卒業試験の合格率はミャンマーでも最低水準の14%、中でも今回対象としているパレワという地域の合格率は3%にとどまっています。

-なぜ、パレワという地域だけ極端に合格率が低いのでしょうか?
子どもたちを阻んでいる壁は主に3つあります。それは、慢性的な先生不足による教育の質の低下、経済格差が反映される塾や家庭教師などの学校外の学習環境、そして、ビルマ語と英語という二つの受験言語です。これらの壁を超える必要があるのです。

この現実を変えていくため、e-Educationはチン州パレワの子どもたちに映像授業のDVDを、そしてその電力源となるソーラーパネルを届けます。子どもたちの未来に希望の灯りをともし、子どもたちの挑戦を応援していきます。

e-Educationのミャンマープロジェクトを受講した生徒たちと。 真ん中に座っているのが私と、村のヒーロー、ジョセフくん。

-学習環境を改善するために映像授業を届けるのは理解できるのですが、なぜソーラーパネルまで届ける必要があるのでしょうか?

映像授業を通して継続的に学習してもらうためには安定した電力供給が欠かせません。そこで思い当たったのがソーラーパネルです。実は、私は前職の商社で3年以上太陽光の事業にかかわってきました。商社に在籍していた時から途上国の電気が届かない地域に住む人たちの生活を向上させることができる事業を運営したいと思っていたのですが、利益の見込みがない途上国での事業化には踏み出せないことへのもどかしさがありました。

だからこそ、チン州のパレワにおいてソーラーパネルで電力を提供し、その電力を使用して映像授業を提供、その子どもたちがコミュニティのリーダーになるというサイクルを作りたいと考えています。

若者の力、「僕たちの手で村の未来を変えていく」

-ミャンマープロジェクトの現地パートナーに関して教えていただけますでしょうか?

チン州でのプロジェクトを始めるきっかけとなったのが、ジョセフというチン州出身の青年です。彼は、「自分の村の、自分の国の教育を変えたい!」という思いをもって、映像授業を広める活動をe-Educationとともに行っています。チン州の子どもたちにとって彼は困難を乗り越えて高校卒業試験に合格し、現在地域で活躍しているロールモデルであり、ヒーローなのです。

 

チン州の街を背景に、抱負を語るジョセフ君と筆者(右)

このように、教育を通して巣立った若者は村の人々に大きな希望を与え、村が未来へと進む推進力となります。教育は好循環を生み出し、子どもたちの夢に灯りをともすことができるのです。そして一人ひとりの夢が、ミャンマーの将来を支える力となるのです。

一緒にミャンマーの子どもたちの夢を応援しませんか?

-ありがとうございます。最後に、皆さんへのメッセージをお願いします。

現在、国内最大規模のクラウドファンディングサービスReadyforが新たに始めた国際協力活動応援プログラム、VOYAGE PROGRAMにて「映像で灯す未来、ミャンマーの秘境へ『最高の授業』を届けたい!」というプロジェクトを実施しております。子どもたちに教育を届けることは、彼らの夢を応援すること。ミャンマーのチン州の子どもたちに明るい未来を届けるために、ご支援をよろしくお願いいたします。

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http://worlli.com/wp-content/uploads/2016/12/e-edu2-e1481339284465.pnghttp://worlli.com/wp-content/uploads/2016/12/e-edu2-120x120.pngworlli編集部インタビューグローバルソシャビ研究会発展途上国今回は、これまで延べ14か国で映像教育を届けてきたNPO法人e-Educationが、注力されているミャンマーでのプロジェクトを担当者である古波津さんに語っていただきました。 古波津大地(こはつたいち)1988年生まれ。沖縄県出身。国際基督教大学を卒業後、大手総合商社にてアジア各国間における貿易業務を担当。休暇を利用してベトナム、カンボジア、バングラデシュ、ネパールなどを訪れ、また准認定ファンドレイザーの資格も取得。2016年から特定非営利活動法人e-Educationに転職し、主にミャンマー、インドネシア、ラオスのプロジェクトマネジメントを担当している。 映像で灯す未来、ミャンマーの秘境での新たな挑戦 -なぜ大手総合商社を辞めてまで、e-Educationで働こうと決められてたのでしょうか? 世界には学ぶ機会に恵まれず、夢の実現はおろか、夢を持つこと自体諦めてしまう子どもたちがたくさんいます。その現状に直面し、誰もが自分の可能性を諦めず、未来へ進んでいけるような世界を作り上げたいという思いをもって、私は前職の商社を辞め、e-Educationに参画しました。 「『最高の授業』を世界の果てまで届ける」 NPO法人e-Educationはこのミッションを掲げ、先生不足の問題を抱える地域に映像授業を届けています。 ミャンマーの最貧困地域の子どもたちに『最高の授業』を届ける挑戦 -古波さんがマネジメントをされているミャンマープロジェクトに関してお聞かせいただけますか? ミャンマーでは高校卒業試験の合格は、将来の夢への切符であり、合格できるかどうかで将来が決まってしまうと言っても、過言ではありません。しかし、科目数は6科目と多く、1教科でも40点を下回ってしまうと即不合格になってしまうとても厳しい試験です。 特に、ミャンマー北西部に位置するチン州では、貧困率は73%。電気が使える時間は1日1時間ほど。子どもたちが満足に勉強をするための環境が整っていません。高校卒業試験の合格率はミャンマーでも最低水準の14%、中でも今回対象としているパレワという地域の合格率は3%にとどまっています。 -なぜ、パレワという地域だけ極端に合格率が低いのでしょうか? 子どもたちを阻んでいる壁は主に3つあります。それは、慢性的な先生不足による教育の質の低下、経済格差が反映される塾や家庭教師などの学校外の学習環境、そして、ビルマ語と英語という二つの受験言語です。これらの壁を超える必要があるのです。 この現実を変えていくため、e-Educationはチン州パレワの子どもたちに映像授業のDVDを、そしてその電力源となるソーラーパネルを届けます。子どもたちの未来に希望の灯りをともし、子どもたちの挑戦を応援していきます。 -学習環境を改善するために映像授業を届けるのは理解できるのですが、なぜソーラーパネルまで届ける必要があるのでしょうか? 映像授業を通して継続的に学習してもらうためには安定した電力供給が欠かせません。そこで思い当たったのがソーラーパネルです。実は、私は前職の商社で3年以上太陽光の事業にかかわってきました。商社に在籍していた時から途上国の電気が届かない地域に住む人たちの生活を向上させることができる事業を運営したいと思っていたのですが、利益の見込みがない途上国での事業化には踏み出せないことへのもどかしさがありました。 だからこそ、チン州のパレワにおいてソーラーパネルで電力を提供し、その電力を使用して映像授業を提供、その子どもたちがコミュニティのリーダーになるというサイクルを作りたいと考えています。 若者の力、「僕たちの手で村の未来を変えていく」 -ミャンマープロジェクトの現地パートナーに関して教えていただけますでしょうか? チン州でのプロジェクトを始めるきっかけとなったのが、ジョセフというチン州出身の青年です。彼は、「自分の村の、自分の国の教育を変えたい!」という思いをもって、映像授業を広める活動をe-Educationとともに行っています。チン州の子どもたちにとって彼は困難を乗り越えて高校卒業試験に合格し、現在地域で活躍しているロールモデルであり、ヒーローなのです。   このように、教育を通して巣立った若者は村の人々に大きな希望を与え、村が未来へと進む推進力となります。教育は好循環を生み出し、子どもたちの夢に灯りをともすことができるのです。そして一人ひとりの夢が、ミャンマーの将来を支える力となるのです。 一緒にミャンマーの子どもたちの夢を応援しませんか? -ありがとうございます。最後に、皆さんへのメッセージをお願いします。 現在、国内最大規模のクラウドファンディングサービスReadyforが新たに始めた国際協力活動応援プログラム、VOYAGE PROGRAMにて「映像で灯す未来、ミャンマーの秘境へ『最高の授業』を届けたい!」というプロジェクトを実施しております。子どもたちに教育を届けることは、彼らの夢を応援すること。ミャンマーのチン州の子どもたちに明るい未来を届けるために、ご支援をよろしくお願いいたします。 【関連記事】 ・ミスコン候補者が見たウガンダの現実。 ・イギリス英語をエマ・ワトソンのインタビューで勉強 ・アフリカ留学で気づく!「貧困=可哀想」だけではないということ。 ・日本のすごいところは何?外国人から見た50選 ・バングラデシュで苦悩し、譲れない価値観と決意に 辿り着いた京大生(1/3)Just another WordPress site